<GORE-TEX> ゴアテックスの歴史と種類

<GORE-TEX> ゴアテックスの歴史と種類

GORE-TEX / ゴアテックス


-歴史-

ゴアテックス(GORE-TEX)は、アメリカのゴア社によって開発された高性能な耐水透湿素材です。ゴア社は1958年に創業し、創業者のロバート・ゴアは、特殊な素材の研究を行っていました。

1971年、ロバートは従来の素材では達成不可能だった、透湿性を持ちながら水をはじく素材の開発に成功しました。

開発当初は、この素材は電子部品の保護用途に使用されていましたが、後にアウトドアやスポーツウェアの分野にも応用されるようになりました。

1976年には、アメリカの登山家、レイ・ジョードリングが、ゴアテックスを使用したジャケットでエベレストに登頂するなど、アウトドアシーンでもその高い性能が認められるようになり、現在のゴアテックスの認知度へと広がっています。


-特徴-

ゴアテックスの最大の特徴は、水分を防ぎつつ、湿気を逃がすことができることです。生地内部は多層構造になっており、中間層には細かな穴が開いており、
その微細な穴が水分子よりも小さいため、水分子は通過できない一方で湿気分子は通過ができるため、湿気が外へと逃げていきます。

また、ゴアテックスは、軽量で耐久性が高く、アウトドアやスポーツウェアなどに広く使用されています。さらに、近年は医療分野や産業分野でも使用されており、防水性や通気性が必要な場所で、多様な使い方がされています。

生地自体の価格は高価ですが、その高性能性から、多くのアウトドアブランドで採用されています。



ゴアテックスには、防水性、透湿性の高さで、様々な種類があります。代表的なものを紹介していきます。

  • GORE-TEX PRO(ゴアテックスプロ)
    高い防水性と通気性、耐久性を誇り、過酷なアウトドア環境でも高いパフォーマンスを発揮します。生地量は増えるため、生地の重さやを感じる場合があります。山岳やスキー、登山などに向いています。

  • GORE-TEX ACTIVE(ゴアテックス アクティブ)
    通気性に優れ、軽量で柔軟性があり、動きの激しいアクティビティに適しています。防風性が低いため、強風の環境下では向いていません。ファストハイクやトレイルランニング、サイクリング、などに適しています。

  • GORE-TEX WIND STOPPER(ゴアテックス ウィンドストッパー)
    風を通さず保温性に優れている素材であり、防風性にも優れていますが、完全防水性がないため、雨や濡れた状態には向かないことがデメリットです。また、透湿性が高く、通気性が高すぎると感じる場合があります。

  • GORE-TEX INFINIUM (ゴアテックスインフィニウム)
    透湿性や防風性に優れた素材であり、軽量で柔軟性に優れていますが、完全防水性がないため、雨や濡れた状態には向かない場合があります。

ゴアテックスには、様々な種類があり適切な素材を選ぶことで、環境に対応することが可能です。

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